あふれる、想い
目を覚ますと
すっかり真っ暗になって
夜になってた
お昼過ぎに家に帰って来て
かれこれ…寝すぎた
1人で笑いながら
夜空を見上げた
今日の月が暗闇を照らしてる
翔…
元気ですか?
私は…元気です
クローゼットからコルクボードを出し
蓮と撮った写真
机の引き出しから
蓮に貰ったネックレス
翔に貰ったピアス
本棚のポケットアルバムを取り出した
コルクボードには蓮と笑う私
ポケットアルバムには翔と笑う私
2人と2人でたくさん撮った写真
どの写真にも私は笑顔で写ってる
3年間で色々な思い出が
目を閉じると思い出せれる
今、考えれば
蓮も
翔も
私の気持ちがどこに向かっているか
自分ですらわからなかったのに
気持ちを伝えてくれた
私はもう一度
自分の気持ち、と
向き合う時がきたのかもしれない
いい加減はっきりしなきゃ
このままズルズルと
蓮の優しさに甘えていいはずがない
曖昧さは1番傷つける…
そう決心して、思い出を懐かしみ
数時間起きていた後、また眠りについた
翌朝
早く目覚めすぎた私は
シャワーを浴び、メイクをした
クローゼットからワンピースを出した
ワンピースに袖を通していると
蓮が迎えに来てくれた電話があったから
外に出た