あふれる、想い
―ayuka―

今日はずっと言おうと思ってた





誰かにアドバイスを貰ったり

何かに惑わされる事なく

私の気持ちで言いたかった






でも…先に蓮が話始めた




「自分でも訳わかんねーぐらい愛結花が好きで
忘れようと思っても、諦めようと思っても
自分でもどうしようもないぐらい
愛結花が愛おしくて好きだ」





いつも伝わってきた蓮の気持ち





「愛結花が俺と上條の間で揺れてた時
俺は絶対選んで貰えないと思ってた
それでも俺を選んでくれて
俺は本当にすっげー嬉しくて幸せだった
もし選ばれなくても
ずっと愛結花を想い続けるだろうって思ってた」




あの時は、どちらを好きなのかわからなくて

自分の気持ちを見失いそうになってた




「アメリカに行く時
繋いだ手を離した事を後悔した
今、こうして手を繋げる事が
どれだけ幸せかもわかった
俺は愛結花が好きだ
たぶんこれからもずっと…
愛結花を想い続ける」




蓮の深い愛に涙が溢れた




「俺は愛結花を好きになって良かったと思う
愛結花と出逢って
人を好きになる気持ち
愛おしく思う気持ちを知った
俺は愛結花を愛してる
例え恋人として戻れなくても
友達として…幸せを願う」



蓮の顔を見ると、蓮は海だけを真っ直ぐ見てた



「………蓮」


私が名前を呼んでも

もう私を見てくれない



「俺はもう愛結花に近づかない
傍にいたら…きっと愛結花の幸せを邪魔する
だから…遠くで応援してる」



……蓮


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