あふれる、想い

―ren―

「忘れろって言われても忘れられねーよ」


俺は立ち上がって

愛結花を抱きしめた



やっと、やっと

愛結花が俺の元に戻ってきてくれた



すぐに結論を出すのが俺の悪い所


愛結花はのんびりしてんだから

俺も愛結花に合わせてのんびりいこう




これから先は長いんだから

今までお互い

不安になったり、辛い思いした分

2人で幸せになっていこう



「ぅ…くっ…蓮…蓮」


何度も俺の名前を呼ぶ愛結花が愛おしい


「ん?」



「蓮…大好き
もう一度、私を彼女にしてください」



「嫌だって言っても
愛結花が離れたいって言っても
絶対離さないからな」



「…グスッ…うん」




離れてた分

俺は愛結花を大事にする



「愛結花を誰よりも幸せにする」


「私も蓮を幸せにする」


お互いの瞳に映る幸せな2人



俺は今日のこの日を忘れない



愛結花の唇にそっと自分の唇を重ねた


柔らかくて甘いキス




お互いの気持ちが繋がっていれば

何があっても一緒にいられる



俺はもう愛結花を離さない



辛い思いした分

苦しい思いをした分

お互いを大切に出来ると思う



誰よりも愛してるから…




唇を離し
愛結花の涙を拭う





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