あふれる、想い
愛結花が左手を開いた
そこにはやっぱり俺が贈ったネックレス
「…もう一度つけてくれる?」
小首を傾げて
俺を見つめる目が…
吸い込まれそうだ
「2度と外すなよ?」
ニッコリ笑って頷いてる
俺は愛結花の左手から
ネックレスを取って
愛結花につけた
良かった
本当に良かった
俺は自分の胸元からネックレスを取り出し
愛結花のネックレスに重ねた
カチャッ
触れ合う音
もう一度
愛結花にキスをした
愛結花の口内に舌を進入させ絡ませる
「……ん…」
愛結花から甘い吐息が漏れる
ずっとこうしたかった…
「愛結花はずっと俺のだからなっ」
「うん
蓮も私のだからね」
俺は愛結花の頭を優しく撫でた
もう2度と諦めるなんて思わない
思わなくていい
何があっても…
俺はもうこの手を2度と離さない
辛い思いもしたし
辛い思いもさせた
だけど、俺の隣は
何があっても愛結花だけなんだ