あふれる、想い

―ren―


委員会に行くのに辻を誘いに来たら
席替えをしてた


廊下側の1番後ろ


上條は…よっしゃ~!!

遠い!!

廊下側の1番後ろなら声かけやすいし…


「辻~?」

俺が辻を呼ぶと
上條がチラッと毎回見てくるんだ


辻は気づいてないけど…

あいつも辻が好きなのか?

もし…あいつが辻を好きなら

俺は勝ち目ねーな…

はぁ~


「岡野君どうしたの?
委員会行こう?」


「あっ、おう」


「愛結また明日ね~?」


「うん」


前の席が原田なんだ


原田は今日、岳志と帰るらしい


最近4人でいるせいか
岳志は原田に惚れたらしい

裏表がないのが良いとか…


委員会室に入った


「今日帰りどっか寄らないか?」

「うん、いいよ」

「…腹減った~」

「あっ…甘いの食べれる?」

「食べれるけど?」


何だ??

辻はポケットから飴を取り出した


「くれんの?」

辻は少し笑った後、頷いた


好きな子のちょっとした仕草が
まぢヤバイぐれー可愛いと思う

辻は自分の口にも飴を頬りこんだ


唇も小さい


って、今は委員会中だ~

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