あふれる、想い
委員会が終わって
ファーストフードに寄った
「辻は何にする?」
「ポテトとアイスティー」
「ミルク?レモン?」
ミルクって感じだけどな
「ミルク」
「ぷっ」
やっぱりな
「何で笑うの~?」
頬を膨らませてるけど
そういう辻も可愛い
「予想通りだったから」
恥ずかしそうに辻は笑った
俺は普通にバーガーのセット
「えっ!!
いいよ、自分の払うよ」
「いいって」
レジ前で商品が用意される間
繰り返される会話
「こういう時は男が払うもんだ」
「…ありがとう」
ようやく辻が手を引っ込めた
もっと甘えればいいのに…
2人で席について食べ始める
本当、美味しそうに食べるなぁ
その笑顔を早く俺の方に向かせたい
どうすれば俺の方を向いてくれるんだろう
辻を想う気持ちは誰にも負けない自信があるのに…