あふれる、想い
「あんなに上條の事好きで苦しい思いしたのに
まだ上條の事を完全には…気持ち消えてない
でも…岡野君がどんどん心に入ってくるんだ」
明日香は黙って聞いてくれる
「まだ1週間なのに…」
「時間は関係ないんじゃない?
自分の気持ちに素直になるのが1番だよ」
「でも…まだ誰が好きかよくわかんない」
きっと岡野君の事を好きになりかけてる
でも…上條への気持ちもまだ消えてない
「時間をかけて答えを出せばいいんじゃない?
岡野ならきっと待ってくれるよ」
「うん」
「よしっ
私も昼休みに返事しよう」
「返事してなかったの?」
「だってビックリしたんだもん」
2人で顔を見合わせて笑った
「完璧1時間目サボっちゃったよ」
「でも、こうやって恋バナするのもいいね」
明日香は楽しそうに笑った
ゆっくりでいいよ…明日香がそう言ってくれて
心なしか少し楽になれた気がする