あふれる、想い

「やっぱり1人で泣いてる
2時間目もサボりだね」


明日香…なんで？


「岡野が矢野にメールして
矢野から私にメールが来た
きっと1人で苦しんでるだろうから
行ってやってくれって
本当…バカがつくぐらいいい奴だね」


頷きながら泣き続けた


「岡野君…優しすぎるよ」


明日香が抱きしめてくれるから
明日香の胸で泣き続けた


何も言わず明日香は背中を擦り続けてくれた


「…どうしたら…いいのかな」


「昼休みにでもちゃんと岡野と話しな
まだ一度もちゃんと岡野に
気持ち言ってないんでしょ？
迷ってるなら迷ってるって言えばいいんだよ」


「でも…中途半端なのに…」


「岡野は愛結が上條を好きだって思ってるよ
迷ってるんでしょ？」


頷いた私に優しく頭を撫でてくれた



「昼休み来てくれるかなぁ…」


明日香はニヤリと笑った

何企んでるんだろう…


教室に戻って授業を受けるけど
お昼休みまでが長く感じる


お昼休みになっても
いつものように岡野君も矢野君も来なかった


「迎えに行ってみようか？」


こんな事初めて…

もう呆れられちゃったのかな