あふれる、想い

ゆっくりと…


2人で岡野君達の教室に向かった


岡野君って真中の1番後ろなんだ…

そんな事も知らなかった


いつも来てくれるから来た事すらない


ねぇその子は誰?


岡野君の隣にクラスの女子…かな

可愛らしい子


2人で話をしてる

岡野君って他の女の子にも
あんな風に笑うんだ


「矢野く~ん」

明日香が声をかけたら
窓際の1番後ろに座ってた矢野君が片手を挙げた


岡野君の方に近寄って
肩に手を置いて何か話してる

女の子は自分の席に戻ってて少しホッとした


矢野君だけが教室のドアに向かってくる


「蓮は今日は止めとくって」


…やっぱり、そうだよね


「ほら、たまには愛結から声かけなよ」


明日香に背中を押されて少しずつ岡野君に近づく


でも…なんて言えばいい?



「岡野君、一緒に屋上行こう?」


そんな事しか言えない

でも、これが精一杯


「…上條はいいの?」


何で…上條


「上條と食べた方がいいんじゃね?」

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