あふれる、想い
次の日

朝からにこやかに近寄ってくる上條


「なぁなぁ山口って
どんな奴がタイプなのかな?」


「山口って好きな奴いるのかな?」


朝からニコニコ話しかけてくる


そんなの私に聞かないでよ


そう言えたら楽なのに…


もうこの場で泣きたい


でも泣けないよね…


泣きたい気持ちを笑顔で誤魔化した


「私の友達が山口さんと仲が良いから
聞いてきてあげるよ」


「まぢで?ありがとうな」


喜ばないでよ


隣のクラスの
大橋 菜々の所にいった

菜々は中学の友達


菜々は山口さんとちょうど話してた


「菜々!!」


「あっ愛結~、久々~」


「えっと…菜々の友達?」

本当は山口麻紀ちゃんだよね

知りたくもないのに…知ってる


「山口麻紀ちゃん、友達なんだ」


「そうなんだ
私、辻愛結花
よろしくね~」


「うん
麻紀って呼んで」


何でライバルと
仲良くならなきゃいけないんだろう


「私の事は愛結って呼んでね」


「うん」


麻紀ちゃんは笑顔が似合う可愛い子だった

なんで上條は麻紀ちゃんを好きになったんだろう
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