あふれる、想い
―syou―
慶吾と廊下を歩いてると
ドンッ
誰かがぶつかってきた
「…辻?」
ぶつかってきたのは辻だった
「何があった?」
「何でもない」
「何でもなくないだろ」
涙を流してたくせに…
逃げようとした辻の腕を掴んだ
「離して~」
腕を振り回すけど
俺の力に敵う訳ないだろ
「慶吾、ごめんな」
「おう、頑張れよ」
慶吾に先に食堂に行ってもらって
俺は離れたがる辻を無理矢理また引っ張って
中庭の木陰に連れて来た
意外と人がいない
「…どうした?」
「本当に何でもないの」
笑って答えるけど辛そうな顔すんなよ
「言えよ?」
「ごめん…言いたくない」
「そっか」
俺はそれ以上聞かず木陰に座った
「座れば?」
辻は座ろうとせず空を見上げてた
何で俺こんなに好きって気づくの遅かったんだろう
辻は良い所をたくさん持ってる
顔だって特別可愛いって感じじゃないけど
コロコロ表情が変わって…可愛い
今はただ苦しそうに空を見上げてるけど…
「辛いなら俺が支えになるから…」
また俺の隣で笑ってくれよ
慶吾と廊下を歩いてると
ドンッ
誰かがぶつかってきた
「…辻?」
ぶつかってきたのは辻だった
「何があった?」
「何でもない」
「何でもなくないだろ」
涙を流してたくせに…
逃げようとした辻の腕を掴んだ
「離して~」
腕を振り回すけど
俺の力に敵う訳ないだろ
「慶吾、ごめんな」
「おう、頑張れよ」
慶吾に先に食堂に行ってもらって
俺は離れたがる辻を無理矢理また引っ張って
中庭の木陰に連れて来た
意外と人がいない
「…どうした?」
「本当に何でもないの」
笑って答えるけど辛そうな顔すんなよ
「言えよ?」
「ごめん…言いたくない」
「そっか」
俺はそれ以上聞かず木陰に座った
「座れば?」
辻は座ろうとせず空を見上げてた
何で俺こんなに好きって気づくの遅かったんだろう
辻は良い所をたくさん持ってる
顔だって特別可愛いって感じじゃないけど
コロコロ表情が変わって…可愛い
今はただ苦しそうに空を見上げてるけど…
「辛いなら俺が支えになるから…」
また俺の隣で笑ってくれよ