あふれる、想い
辛い時いつも誰が傍にいてくれた?

誰が優しい言葉をかけてくれた?

いつも優しさをくれたのは誰?


なのに…悲しい思いばかりさせてる


上條の事を鈍感なんて言えないや


いつも笑ってくれてた岡野君

笑ってくれてるから気づかなかった

どれだけ悲しい思いをさせてたんだろう


私が上條の事を好きだったのも
早くから気づいてくれてたのに…

傍にいるのが心地良くて
岡野君の心の裏を見る事が出来なかった

ごめんね



「上條ごめんね
私…上條の彼女にはなれない」


「…岡野が好きなのか?」


「上條の事本当に好きだった
気づいて欲しくて…
鈍感だって…正直思ってた
でも…鈍感だったのは私だった
…私は岡野君が好き」


「俺…諦めないから」


「本当にごめんね」


早く岡野君を追いかけなきゃ…

私は上條の隣から走り去った

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