あふれる、想い
近くのカラオケに入った

「辻と明日香はよくカラオケ行くのか?」


岳志…早くも下の名前で呼んでるのか?

岳志だって今日から付き合ってるくせに…

俺はまだ呼べねーよ


「よく来るよね?
2人とか大勢とかで」


「そうだね~
明日香がカラオケ好きだもんね」


大勢って事はやっぱ上條とも…


あぁ、さっきから嫉妬しまくりだ

こんなんじゃダメだ


トップはやっぱり原田

その後、原田に入れられて辻が歌う


一生懸命歌ってる辻が可愛い


「緊張した~」


「何で?」


「だって…岡野君と一緒なんだもん」


恥ずかしそうに頬を赤らめて俯く辻が可愛い

もう何してても可愛い


俺…壊れかかってる?


岳志が歌い終わってマイクが回ってきた


俺の好きな歌を謳う


「岡野君すっごい上手いね~」


「そっ?普通じゃね?」


岳志のが断然上手いと思う


「ううん、上手かったよ~」


何か嬉しくなる

俺ってやっぱ単純




辻が歌ってる間に原田が話しかけてきた


「上條がカラオケって騒いでたから
行きたくなったんでしょ?」

聞いてたのかよ…

飲み物を飲みながら横目で見た


「感謝してよね~」


「ありがとうな」


原田って思ったよりいい奴だな

はっきり言うし気が強いけど
周りをよく見てるな

岳志はこういう所に惚れたんだな



俺は自分が思ってるよりヤキモチ妬きみたいだな

嫉妬欲が大きいみたいだ


でも…無邪気な辻は全然気づいてない

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