あふれる、想い
朝早くに菜々と麻紀ちゃんが来てくれた
麻紀ちゃんが家から持ってきてくれたコテで
髪をふんわり巻いてくれる
昨日の話をすると菜々も麻紀ちゃんも爆笑
「原田さん美人だもんね~
そりゃ田端も何も言えないわ」
「ヤレるだけで男が近づいてるのにね~」
本当だ…麻紀ちゃんって意外と毒舌
菜々が言うには今日は
ちょっと大人っぽいメイク
鏡を見るけど
本当昨日とは全然違う
「菜々って凄いね~」
「女は幾とおりもの顔を持ってるのよ」
「何それ~」
麻紀ちゃんが突っ込んでる
「うちのママが言ってたんだって」
3人で笑ってるとメイクが終わった
「これで絶対可愛いって言われるよ」
麻紀ちゃんが髪を調えてくれる
「言ってくれなかったら合コン行こうよ?
M大と今日合コンなんだ」
「合コン苦手なのに無理矢理だもんね~」
麻紀ちゃんがため息をつきながら話す
「合コンは遠慮するよ」
「ちぇっつまんないの~
じゃあ早く学校行って
彼氏に見せて来なよ」
菜々が笑ってくれるから
3人で学校に向かった
今日こそは可愛いって
言ってくれますように…
3人で喋ってて楽しかったからか
学校にはいつもより早く着いた
「じゃあ頑張ってね~」
2人に手を振って教室に入った