あふれる、想い
チャイムが鳴ったから教室に戻った


隣の席が上條だってわかった時

あんなに嬉しかったのに

今は辛い…切ないよ


「辻~、聞いてくれた?」


「あぁうん
彼氏も好きな人もいないって
ついでにコンパが苦手だって」


無理に笑顔を作って答えた


「まぢで?!
本当サンキューな」


満面に笑顔を浮かべて…

こんな笑顔見た事ない



何でこの笑顔を向けてくれる相手が

私じゃないんだろう


「メアドとか聞きてー
でも…無理」


「上條は何で麻紀ちゃんが好きなの?」


「前に日直でプリントを
職員室に持って行ってる時
風で飛ばされてさ~
それを一緒に拾ってくれたんだけど
…そん時の笑顔に惚れた」


そんな嬉しそうに思い出しながら

言わないでよ



上條を好きなのを止めれたら…

楽になれるのかなぁ



でも…好きな気持ちって

どうすればなくせるの?
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