あふれる、想い
「自分の気持ち気づくの遅くてごめんな
こんなに辻の事が好きで
…困らせてごめんな」
「上條の気持ちは嬉しかった
でも…応える事はこれからも出来ない」
優しい辻がこれだけはっきり言うんだ
曖昧に言わない
これも辻の優しさだと思う
辻を好きな気持ちは
どうやっても
どうあがいても消せれない
だけど…封印する
これ以上、辻を追い詰めると
傍にもいれなくなる
それは何より嫌だ
俺だけの辻になって欲しかった
でも…それが叶わない今は
友達に戻るしかねーよな
なぁ
でも…もう少し好きでいさせてくれよな
好きでいるだけだから…
「岡野に完敗か…悔しいな」
空を見つめた
俺になくてあいつにあった物
それは時期を逃さないタイミングだ
俺はタイミングを逃した
諦められねー
だけど…