あふれる、想い

俺は苦しくて切ないけど…

納得だって出来ねーけど

決心した


辻に笑って欲しいから…



「辻には幸せになって欲しいと思ってる
だから…友達でいような」


「・・・・・・」


どうせいつものように相手の事ばかり考えてんだろ


「俺と辻は仲のいいクラスメイト
俺がそれを望んでるんだから
辻もそれぐらいは叶えてくれよな」


卑怯だけど、辻の事だから
こう言われると断れないよな?


「うん
上條さえ良いなら友達でいたい」


「俺がそれを望んでんだよ」


悔しくてデコピンをしてやった


「もう痛い~」

笑いながらおでこを押さえる辻


可愛い…本当愛おしい




好きな気持ちは消せれねーけど

これからは友達


でも、何かあったら

俺が助けるし…守るから…

だから、いつでも笑っててくれよな




例えこの先ずっと辻の気持ちが俺に向かわなくても

岡野がいなくなって

他の男に向いても

俺は辻が笑っていてくれる事を願ってるよ


少しはその手助けをさせてくれよな


本当に本気で好きだった

まだ…好きだけどな

はぁ

本当俺って諦めが悪い


笑って去って行った辻の背中を見送った



やっぱいい奴にはなれない

岡野となんかあったら奪ってやる

それぐらい良いよな?

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