あふれる、想い
授業が終わった…


麻紀ちゃんにメアドでも聞きに行くかな


「辻さん?
ちょっと良いかな??」


奈々達と反対側の隣クラスの岡野君だ


委員会で一緒なんだよね


「どうしたの?」


「ちょっとついて来て?」


委員会の事かな?


岡野君に連れられて行ったのは


空き教室の前


何でここ??


「辻って好きな奴いる?」


「はっ?…なんで??」


「俺、辻の事好きなんだ
付き合ってくれないかな?」


私??


「あっ…返事は今すぐでなくて良いから」


「えっ…あっ…うん」


何で私??

岡野君ってカッコいいし

私みたいに平凡な子になんで?!


教室に戻っても

ボーっ


さっきの事ばかり考えちゃうよ


授業が始まってるのに

全然、先生の話が耳に入って来ない


だって私だよ?

有り得なくない?!?!


「辻~どした??」


「へっ…何が??」

動揺しちゃってるよ


「何か変じゃないか?」


「変じゃないし…」


「ふーん」


そんなに変だったかな…

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