あふれる、想い

―ayuka―

…眩しい

朝日が眩しくて目が覚めた


何か頭が微妙に痛い

喉も乾いたし…

枕元にあったミネラルウォーターを飲んだ


…それしても
いつ…この部屋に来たんだろう?


明日香にお酒を勧められた後

何か記憶が薄い


部屋を見渡してみると…

えっ?!?!


蓮が気持ち良さそうに寝てる

はっ?!?!?


布団を捲った


あっ…服は昨日の夜のままだ

何かホッとしたような…

そうじゃないような…

だって…初めてが記憶ないとか…ねぇ?

って自分に問いかけてどうすんの??


「いくら好きでも
酔って寝てるところ襲ったりしねーよ」


「えっ…えぇぇ?!?!」


いつ起きたの??


「ふぁ~おはよ~」

「おっ…おはよ」

ドキドキする~

「初めての割にはかなり飲んでたけど
大丈夫なのか?」


ちょっと頭痛いけど…


「大丈夫」


「嘘付け
昨日の愛結花は凄かったな~」

蓮はニヤニヤ笑い出した


「……私って昨日どうだったの?」


「知らない方が良いんじゃね??」


「えぇ教えてよ~」


何か変な事を言ったりしたのかな?!

恥ずかしい…

「甘えてくる愛結花も可愛かったな~」

私は真っ赤になるのがわかって俯いた

お酒って怖ぃ

でも、蓮は嬉しそうに頭を撫でてくれるんだ

それが嬉しくて、胸がキューッと締め付けられる


< 89 / 290 >

この作品をシェア

pagetop