あふれる、想い
―ayuka―
…眩しい
朝日が眩しくて目が覚めた
何か頭が微妙に痛い
喉も乾いたし…
枕元にあったミネラルウォーターを飲んだ
…それしても
いつ…この部屋に来たんだろう?
明日香にお酒を勧められた後
何か記憶が薄い
部屋を見渡してみると…
えっ?!?!
蓮が気持ち良さそうに寝てる
はっ?!?!?
布団を捲った
あっ…服は昨日の夜のままだ
何かホッとしたような…
そうじゃないような…
だって…初めてが記憶ないとか…ねぇ?
って自分に問いかけてどうすんの??
「いくら好きでも
酔って寝てるところ襲ったりしねーよ」
「えっ…えぇぇ?!?!」
いつ起きたの??
「ふぁ~おはよ~」
「おっ…おはよ」
ドキドキする~
「初めての割にはかなり飲んでたけど
大丈夫なのか?」
ちょっと頭痛いけど…
「大丈夫」
「嘘付け
昨日の愛結花は凄かったな~」
蓮はニヤニヤ笑い出した
「……私って昨日どうだったの?」
「知らない方が良いんじゃね??」
「えぇ教えてよ~」
何か変な事を言ったりしたのかな?!
恥ずかしい…
「甘えてくる愛結花も可愛かったな~」
私は真っ赤になるのがわかって俯いた
お酒って怖ぃ
でも、蓮は嬉しそうに頭を撫でてくれるんだ
それが嬉しくて、胸がキューッと締め付けられる