あふれる、想い
―ayuka―

蓮に身体の向きを変えられた

真剣な瞳

見上げた蓮の瞳にドキドキする


蓮の顔がそっと近づいてくる


優しく触れるキス

一度離れてもう一度

角度を変えて何度もキスをする

「…れ…ん…?」

声をかけた途端


唇を蓮の熱い温もりが伝わって
蓮の舌が私の舌に絡まる


なんだかいつもと違って
激しくて頭がクラクラしてきた


…苦しい


「…ん…はぁ…」

耐え切れずに息と共に声が漏れた


それでも蓮は止めない


ようやく離れてくれた時には息苦しくて
身体全体で酸素を取り入れた


「はぁ…はぁ…」


蓮の胸に抱きしめられた


「愛結花を俺だけにしたい」


「…うん」


真剣な声に頷いた


優しくベッドに倒される

真剣な蓮の顔


私の心臓は今まで感じた事がないぐらい
早く動いてた

でも…蓮を愛してる…


「愛結花…愛してる」

「愛してるよ…蓮」


蓮はもう一度熱いキスをした後

全身に熱いキスと優しい手で私を包んだ

「…っ…いたっ…」


全身に痛みが走る

感じた事のない痛みに悲鳴に近い声が出る


「ごめっ…痛いよな」


蓮の身体が離れていくのがわかってしがみついた


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