あふれる、想い
悲痛と苦悩

忍び寄る時間

―ayuka―

思い出が増え続けるように
私達の時間は流れ
2年生になった


蓮と同じクラス

隣の席

涙が出るぐらい嬉しくて喜んだ


明日香と矢野君も同じクラス


毎日が楽しい


上條は隣のクラスだけど
廊下で会えば話をする程度

彼女は…出来てないみたい



私の隣でいつも微笑んでくれる蓮



2年生になって生活にも慣れて
数ヶ月


教室に、隣に蓮がいる生活

それが当たり前になってた



でも…最近
何だか蓮の様子がおかしいんだ


ずっと考え込んでる


ほら、今も…

「何かあったの?」


「何もないよ?」


嘘だ

…何があったの??


私には言えない事??


もしかして…嫌いになった??


遊びに行ったり、一緒に帰ったりしてるのに
時折見せる難しそうな顔


空を見上げて何か考えてる


嫌だよ…別れるとか絶対無理だから…


蓮がくれたネックレスを握り締めた
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