チャラい×真面目=事件!?
「それにしても、色平さんは何であの場所にいたんでしょうか?」



「家の方向みたいだけど、明らかに遠回りよね。」



一課へ戻った上郡達は、何故色平があの場所にいたか甚だ疑問だった。


戌籏の言う通り色平の家の方向ではあるが、かなり遠回りになる。


しかも、地元住民が近付かない場所でもある。



「あのー…………」


「はい?」



思考を巡らせていると、声が聞こえた。



「失礼します。私は、生活安全課の亥植と申します。」


「どうかしたのか?」



部屋に入ってきたのは、生活安全課に所属する亥植(イノウエ)と名乗る女だった。



「申し訳ありませんっ!!」



「い、いきなりどうしたの?頭を上げて?」



入るなり謝罪の言葉を口にし、頭を下げた亥植に、午戸兎達は訳が分からない。



「色平さんが倉庫近くで襲われたと聞いて………。全て、私のせいなんです!」



亥植は言う。

色平が襲われた原因は、自分にあると。
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