チャラい×真面目=事件!?
刑事の威信と女の意地
「戻りました~」


「おお!上郡、さみ!良い知らせだ。」



上郡と蠍髪が一課へ戻ると、午戸兎と戌籏が何やら笑顔だ。



「今病院から連絡があって、色平さんの意識が戻ったって。」


「ほんとですか!?」


「マジですか!?」



2人は声をあげて喜ぶ。

特に上郡は体全身を使う勢いだ。



「色平!」


「午戸兎さん!戌籏さんに、さみちゃんも。」



病室の扉を開けると、起き上がった状態でベッドに凭れかかっている色平。



「良かったわ意識が戻って。」

「ほんとに!」



「ご心配をお掛けしました。」



そう言って頭を下げる色平。

頭と身体中に包帯が巻かれていて、顔色は少し白みがかっているものの、運び込まれた時よりは大分マシになっている。



「そんなところで何をしている?早く入れ、閉めれないだろう。」



「上郡さん………」



午戸兎に呼ばれて決まりが悪そうに病室へ入って来たのは、上郡だ。



「ごめんっ!!俺のせいでこんなことに。何でもするから!責任取るから!嫁に行けないとかなら、俺が貰うから!」
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