チャラい×真面目=事件!?
「バイク…………黒………人……………フルフェイス!!!」



「色平っ!!?」



ブツブツ一人言を呟いていたと思ったら、声をあげ歩き出した。



突然のことに驚いた上郡と蠍髪だが、先々行く色平にも驚く。


火事場の馬鹿力並みだ。



「色平!一体何処に……」



色平が向かっているのは倉庫の方向だが、落ちたところとは違う南の正門方向だ。



「はぁ…はぁ……はぁ………」



勢いよく歩き階段を一気に登ったせいで、色平の息はあがっている。



「色平さん!大丈夫?」


「全く、無理しないでくれよー。」



色平を見て2人は心配で声をかけるも、倉庫を見つめる当の本人には聞こえていないようだ。



「思い出した………」


「え?」



「私、フルフェイスを追ってここまで来たんだ。」


「フルフェイスって、ヘルメットの?」



「そう。夜中にフルフェイスでいる人影見付けて、職質しようと思って後付けたの。そしたらここまで来て見失ったから、薬物の取引とかだと思って倉庫内探ろうとして中に入った…………」
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