チャラい×真面目=事件!?
病院に戻ってきた色平と上郡。

珍しく空気を読んだ蠍髪は、午戸兎に色平が思い出したことについて報告に一課へ戻った。



「ありがとうございます。」


「いや、別に。」



一人で歩くのが辛そうだと、色平は車まで支えてもらい、病院に着いてからは車椅子を、上郡に押してもらっていた。



「一つ、聞きたいことがあるんですけど。」


「なに?」



「上郡さんは、私を口説いていたんですか?」



「!!!???」



「やっぱり違いますよね?亥植さんから聞いたんですど、彼女の勘違いですね。ごめんなさい、変なことを聞いて。」



「あ…えっと……その……」



「お付き合いするなら、結婚前提でないといけませんし、結婚するなら相手は多分警察辞めて欲しいと思いますが、私まだ警察続けたいですし。」



「………………。」



昭和の時代?

それでも恋愛結婚あったよな?



一昔以上前の感覚を持っているらしい色平に、上郡は言葉が出なかった。



「そもそも上郡さんとじゃ私は釣り合いません。」



色平はあっけらかんと言う。

自分に好意が向いているとは微塵も思っていない様だ。
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