チャラい×真面目=事件!?
「ふーんふーん♪ふふふーん♪」



「キモ。」



「気持ちを表すのはとても重要なことだけど、そんなにストレートに言っちゃ駄目よ。」



鼻歌を歌いながら、書類を整理している上郡。


それを、嫌悪感むき出しの視線で睨む蠍髪と、注意するも苦笑いの戌籏。



色平に告白したその日から、上郡は猛アタックを開始した。



刑事だからと病院に言って、面会時間を伸ばしてもらった。


他の入院患者の迷惑にならないように少し人気の少ない部屋も用意してもらった。



午戸兎も最初は渋っていたが、事件が事件だけに確認事項もあるだろうし、頼み込んだ上郡の業務態度も大幅に改善されている。


ということで、病院に打診したら、あっさり許可が出た。



個室とはいえ、刑事が入院しているのは噂になる。

理由が病気ならいいのだが、怪我だとどんな病院でも噂が噂を呼び大事になったことが多々あり、快く承諾してくれたのだ。


なので、仕事終わりでも会えると上機嫌なのだ。
< 43 / 73 >

この作品をシェア

pagetop