チャラい×真面目=事件!?
トゥルルル――………



「はい、捜査一課………、はい、代わります。上郡くん、諳鷲の鶇さんから外線よ。」



内線が鳴ったと思ったら、鶇かららしい。



「お電話代わりました、上郡です。」


『電話口でも、良い声ね。』


「そりゃどうも。何かありましたか?」


『私には何もありはしないわよ。だだ、お店の子に聞いてみたのよ。ミヤちゃんのこと。ほとんどの子は分からないって言ってたんだけど、勤務が同じ時間帯の多かった子の何人かが、男と一緒にいたのを何度か見ているらしいのよ。』



上郡の言葉に背を押されたのだろうか?

鶇も気になっていたらしい。



「男ですか?お客さんではなくて?」


『そうらしいわ。見かけない顔だったけど、イケメンだったみたいよ。ただ、揉めてたらしくて。あまり他人のイザコザに首を突っ込まない世界だから、詳しくは知らないそうよ。』


「その男の顔って覚えてたりします?似顔絵作るのに協力して頂きたいんですけど………」



『勿論よ。イケメンだから覚えてるって言ってたから。』



イケメンに対しての記憶力は絶大らしい。
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