チャラい×真面目=事件!?
「あの……私、また何か……大変なことをしでかしたんじゃ……」
張り詰めた空気に呑まれそうになるも、亥植は自分が何かやらかしたことに気付く。
「亥植さんは悪く無いわ。その……向鼠くん?彼が知っていた『色平さんが階段から落ちた』というのが、マズかったの。一課でも、私達と現場の処理をした警察関係者しか知らないのよ。色平さんが階段から落ちたことは。」
そう。戌籏の言う通りだった。
一課内でも担当事件が違うと詳細は分からないし、ましてや刑事課でない生活安全課の人間に詳しくは話さない。
マスコミ向けの警察発表では、殴られた上刺されて重体。
第一発見者である新聞配達員は発見当時動揺していたらしく、階段には気がいっておらず覚えていなかった。
不審者騒ぎがあった後だったので、救急隊が来た時も警察が作業している間も、野次馬は誰一人確認されていない。
隠していた訳では無いが、偶然そういう状況になってしまっていた。
なので、応援に行っていて事件を他部署の人間から聞いたと言っていた向鼠が、知りようのない事柄の筈だ。
色平が階段から落ちた時、その場にいなければ。
張り詰めた空気に呑まれそうになるも、亥植は自分が何かやらかしたことに気付く。
「亥植さんは悪く無いわ。その……向鼠くん?彼が知っていた『色平さんが階段から落ちた』というのが、マズかったの。一課でも、私達と現場の処理をした警察関係者しか知らないのよ。色平さんが階段から落ちたことは。」
そう。戌籏の言う通りだった。
一課内でも担当事件が違うと詳細は分からないし、ましてや刑事課でない生活安全課の人間に詳しくは話さない。
マスコミ向けの警察発表では、殴られた上刺されて重体。
第一発見者である新聞配達員は発見当時動揺していたらしく、階段には気がいっておらず覚えていなかった。
不審者騒ぎがあった後だったので、救急隊が来た時も警察が作業している間も、野次馬は誰一人確認されていない。
隠していた訳では無いが、偶然そういう状況になってしまっていた。
なので、応援に行っていて事件を他部署の人間から聞いたと言っていた向鼠が、知りようのない事柄の筈だ。
色平が階段から落ちた時、その場にいなければ。