チャラい×真面目=事件!?
待ち人来たる
現在時刻は午後10時を少し回ったところ。
病院の駐車場には、闇に溶け込む様な黒色のバイクが1台止まっていた。
「もうそろそろかな?」
色平は、寝ぼけ眼にそう呟く。
告白されて付き合いを申し込まれて以来、毎日この時間帯に来る上郡を、仮眠を少し取って待つのが今の色平の日課になっている。
話すのは主に事件絡みだが、日常会話も上郡は積極的にしている。
好きと言ってもらえるように頑張る、を実行中だ。
その間、色平は色々なことを知った。
上郡の生い立ちから過去の出来事、恋愛観、趣味嗜好など。
会話の流れで自分のことも話したが、全然苦ではなかった。
他人から聞かれて答えても、真面目だねとか、律儀な性格だよねとか、そんなんで人生楽しい?とか、あまり良い印象を持たれなかった。
なので、あまり自分から自分のことを話さないのに、更に拍車がかかってしまっていた。
けれど、上郡は色平のことを聞く度に驚いたり納得したり笑顔を見せたりはしたが、一度たりともつまらなさそうな表情は見られなかった。
病院の駐車場には、闇に溶け込む様な黒色のバイクが1台止まっていた。
「もうそろそろかな?」
色平は、寝ぼけ眼にそう呟く。
告白されて付き合いを申し込まれて以来、毎日この時間帯に来る上郡を、仮眠を少し取って待つのが今の色平の日課になっている。
話すのは主に事件絡みだが、日常会話も上郡は積極的にしている。
好きと言ってもらえるように頑張る、を実行中だ。
その間、色平は色々なことを知った。
上郡の生い立ちから過去の出来事、恋愛観、趣味嗜好など。
会話の流れで自分のことも話したが、全然苦ではなかった。
他人から聞かれて答えても、真面目だねとか、律儀な性格だよねとか、そんなんで人生楽しい?とか、あまり良い印象を持たれなかった。
なので、あまり自分から自分のことを話さないのに、更に拍車がかかってしまっていた。
けれど、上郡は色平のことを聞く度に驚いたり納得したり笑顔を見せたりはしたが、一度たりともつまらなさそうな表情は見られなかった。