チャラい×真面目=事件!?
「上郡さんっ!」



シュゥゥ――…………



「っつっっ………!!」



「!」



色平が手にしたスプレーを顔めがけて噴射し、犯人は一瞬怯む。


上郡は、チャンスを見逃さなかった。



「あき、らめろぉっ!!」



犯人の胸ぐらを掴み、投げ飛ばす。


同時にナイフをもぎ取るという、荒業もやってのけた。



「色平!」



「上郡さん……犯人は……」



「大丈夫だ。武器も奪ったし、また起き上がってきても、俺が相手してやる。」



その場にへたり込んでいる色平を安心させるように、上郡は力強く言う。



「その必要は無い。」



声と共に明かりが付いた。



「午戸兎さん!」



そこにいたのは、午戸兎・戌籏・蠍髪と数人の警官だった。



「色平さん!」


「大丈夫?!」



「なん、とか…………」



「すぐに医者を。」



大丈夫だと答えようとした色平だったが、意識は途中で途切れる。


午戸兎が医者を呼び、看護師によって運ばれていった。
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