キミのとなり
鈍感。
来月に迫っている私達、星蘭高校の
学園祭。名づけて"星蘭祭"の準備で
今日は授業が全カットっ♩♬*゜
わたし達のクラスは「カフェ」を
やることになり皆で看板やメニューの
作成中です。
「夢希ー!!!ここ何色がいい???」
「えー夏菜の好きな色にしなよ!!!
でもあたし的にはpinkかなぁ★゛」
私、夏菜、飛雅、亜嵐は看板担当!
てことで今は配色決めてるんだけど…
男ふたりはそれぞれ別のところで
楽しそうにおしゃべりしてます。
「ねぇ夏菜!あの2人遊んでるよ?」
「あー、ほっとけほっとけ!
二人でやった方絶対早いって(笑)」
それもそうかも!と思い2人で
ひたすら配色決めしてるとき、
ふと廊下の方をみると海人先輩がいた。
「夏菜、海人先輩来てるよ!!」
「あ、ほんとだ!ちょっと待ってて!」
夏菜はほんと乙女だなぁーなんて
思って見ていたら夏菜に手招きされた。
「この子が夢希です!!」
突然夏菜にわたしは紹介されて
何がなんだかわからず、とりあえず
「あ、如月夢希です。」
とあいさつした。よく見ると
海人先輩の後ろにもう二人
先輩がいるのが見えて、あたしは
その人達に紹介されてるんだと
ようやく理解した。
すると海人先輩が、
「夢希ちゃん突然ごめんね(笑)
こいつらが紹介しろってうるさくて!」
「やべー言ってたとおりちょー
可愛いじゃん!よろしく、夢希ちゃん!」
先輩たちは私にあいさつをして
帰っていった。
私は可愛いと言われ恥ずかしくなり
顔を真っ赤にして急いで教室に戻った。