キミのとなり
飛雅Side
「お疲れ様でーーーーーす!!!」
と物凄くおっきい声で夢希が
あいさつして入ってきた。
「どうした?頭打った?」
「ちがいますー!!!部員みんなが私達のこと
待っててくれてるみたいだから、
今日は気合入れようと思ってさ☆彡.。」
「待っててくれてるみたいって、それ
誰から聞いたんだよ。」
「んー?聞いたとかじゃなくて
廊下ですれ違う度に"今日は来ますかー?"
"今日こそこいよー"って皆すごく
マネージャー頼ってくれてるからさ...♪*゚」
「お前、やっぱ鈍感だな。」
「え?なんか言った??」
「いや、なんでもない。」
夢希がちょー鈍感だということを
今日改めて確認しました。
サッカー部でマネージャー2人に恋愛感情
もってる奴なんて沢山いるし、アピールも
めちゃくちゃしてるのに夢希は
誰一人として気づいていない。
あんなにも気づかないものなのか…。
「夢希。あんまり頑張りすぎんなよ?
俺らにも出来ることあるんだし、
マネージャーをフォローするのは俺らの仕事。
俺らの事も頼っていいんだからな?」
「うんっ☆彡.。ありがと飛雅!!!」
「お、おう////」
不意に見せてくるあの笑顔を
みんなが可愛いと言っている。
あの笑顔を独り占めできたら
どんだけ幸せなんだろーな。