キミのとなり
助けて…
"夢希ー!!!ちょっと来てー!!!"
星蘭祭まで残りわずか。
私達の班の看板はもう完成してるから
今は他の班のお手伝い中。
そんななか大きな声でわたしを
呼んでいるのは夏菜だ。わたしは
夏菜のいる廊下へ向かった。
「やっときたー!!!あのさ、この間
海人達と話してた先輩たち!!!
覚えてる?その人達が夢希と
お昼一緒に食べたいらしいの★゛」
「え、あたしと?
でも2対1ってこと??」
「うーん、そうなるけど、
なんかあった時のためにあたしと
海人は裏でスタンバイしてるから、
安心して食べてきなよっ!!!」
「うーん。わかった!」
夏菜は友達の恋愛話が大好きで
協力してくれるのはかなり嬉しいけど
でもやっぱりちょっと怖いなー。
万が一のために海人先輩と裏でスタンバイ
してくれてるみたいだし、まぁきっと
なにもないだろう!!!
そんな事を思いながら教室に戻ると、
「夢希ー!!!お昼一緒に食べない?」
亜嵐からお誘いが来てしまった。
「ごめん!今日先に約束しちゃって…」
「そっか!ならあしたよろしく★゛」
ごめんね、亜嵐!!!
心の中でそう叫び声、わたしは
先輩の待つ屋上へと急いだ。