キミのとなり
亜嵐Side
今日も俺が嫌いな数学が
ようやく終わり休み時間。
ふと夢希の方をみると、なぜか
酷く疲れている様子だった。
「夢希、具合でも悪いか?」
「うーん、ちょっと疲れてるだけ!!!
たいしたことじゃないよっ★゛」
「そうか!なんか悩みあったら
いつでも相談しに来いよ!!」
「ありがとう!あ、そうだ、
この間お昼一緒に食べれなかったし
今日一緒にたべよ!その時に
お悩み相談会よろしくね(笑)」
「おう!じゃ昼になー!」
そして残りの午前の授業が終わり、
昼休み、夢希を誘って中庭へ。
「亜嵐とお昼久しぶりだねッ!」
「そう言われてみればそうだな!
この間は断られたしな…(笑)」
「ごめんってー(笑)あ、そうだ。
そのことで今日相談っていうか
聞いて欲しくて…」
急に夢希の顔から笑顔が消えた。
なにやら深刻そうな顔をしている
「大丈夫か???無理に話そうと
しなくてもいいからな???」
「ううん、大丈夫。あのね、
実はこの間3年の先輩たちに…」
夢希を見ていると涙を溜めていた。
俺はその話を聞き、なんで俺が
気づいてやれなかったんだと、思い
気づけば夢希を抱きしめていた。
無意識だった。