キミのとなり




飛雅との帰り道は必ずと
言っていいほど寄り道をする。
今日も家の近くの公園へ来ている。


「今日は天気もいいし星もめっちゃ
綺麗だなー。ちっせー頃もこーやって
ブランコで遊んだよなー。」



「ふぇ???あ、うん、確かに!!
よくあたし立ち乗りしてたね(笑)」


ボーッと空見ていたせいで声が
変に裏返ってしまった。



「お前、なんだよ今の声(笑)
宇宙人か!(笑)」



「飛雅に言われたくないですー。
びっくりして声裏返ったの!」



「そーいえば、幼稚園頃お前流れ星に
なんてお願いしたか覚えてるか??」



「…?あたし飛雅にお願い事
言っちゃったの??覚えてないけど
言ったら叶わないじゃん!!」



「ふっ。そんなんわかんねーじゃん!
なんて言ったか教えてやろうか?w」



飛雅がニヤニヤしていたので
私は答え聞くのをためらったが
一応聞くことにした。だけどそれは
飛雅ママによって遮られた。



「あら?飛雅と夢希ちゃんじゃない!
ちょうどよかった!今日夢希ちゃんママ
遅くなるらしいのよ!だからご飯
一緒に食べてって言われてたの!!」



「あ、そうなんですか!じゃあ
おじゃましますね!!」



「さっきのはやっぱり俺だけの
ヒミツにしておこーっと(笑)
俺のお嫁さんになれますよーに!
なんて恥ずかしくて言えねーよ(小声)」



「え?もう一回いって!!!
きこえなかった!!!」



結局教えてもらえませんでした。




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