甘党オオカミくん


「えっ?」



突然のことに私は目をしばたたかせる。


何か他に欲しいものでもあるの?


…っていうか、近い近い!顔が近いよ~っ!!



切れ長の熱っぽい瞳に通った鼻筋、薄く開かれた赤い唇から漏れる吐息…。


きゃああぁあぁあ!
ただでさえ整った顔なのに糖分切れのせいでそれに色気が上乗せされてるよぉっ!!



糖也の顔が間近に迫り、私の心臓があり得ないくらい速く胸を打ち叩く。


ど、どうしちゃったのぉっ!?


いつもなら甘いものが補給されたら満足そうな顔をしてすぐ離れていっちゃうのに。



「俺、お前からの甘いものがほしいんだけど…」



え?
私からの…甘いもの?



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