甘党オオカミくん
「これは俺のなんだけど。触んないでくれる?」
きゃああああっ!!
ととと、とーやっっ!!
耳元に響く気だるげな低音ボイスに体の熱が急上昇。
どど、どうすればいいの?
なに、この状況。
なんでこうなっちゃったのぉっ!!
わけわかんないよ~
もう顔の熱さと体の熱さでどうにかなってしまいそう。
働かない頭をなんとか動かし、どうすればいいのか必死に考える。
えーと、えーと…
とりあえず、離れなきゃ!!
もがくと、その動きを封じ込めるように背中に回されているとーやの腕に力がこめられた。