甘党オオカミくん
~糖也side~
「ヤバイ…」
やっぱり急いでいたとはいえ、朝ごはんを抜いてきたのはまずかったらしい。
2限目が終わる頃には早くもお腹が鳴り出しそうだった。
エネルギー切れになった体はエネルギー消費を抑えようとしているのか、これ以上動くなと言わんばかりに眠気を与えてくる。
お弁当を持っていたなら早弁でもするところなのだが、食堂派の俺はそれすらできない。
いっそのこと、授業をサボって寝てしまおうか。
そんなことを思いながら糖分切れになった俺はふらふらになりながら歩いていた。
そんな俺の目の前に糖分補給者が現れた。
紫苑愛美(シエン マナミ)。
付き合って一ヶ月の俺の彼女だ。