一人じゃんけん
九節 浮気
その日、紅子ちゃんと話をすることは無かった。
小椋大樹の言ってたことを少し気にしながらも、クラスの友達と楽しくしゃべっていた。
紅子ちゃんも、話しかけてくることはなかった。
「ばいばーい」
「じゃあねー!」
朱羅達とは帰る方向が違うので、校門で別れる。
後は、家が近いのぞみとしゃべりながら帰っている。
「ねぇ菜々未、ちょっと寄りたいところがあるんだけどいい?」
のぞみが私に聞いた。
「いいよ、どこ?」
「スーパー。ママに買い物頼まれちゃったの」
「そっか」
かくして私とのぞみは帰り道を少し逸れて、近所のスーパーへ歩いた。
このことが、あんな事態を招くなんて……。
「付き合ってくれてありがとう」
私とのぞみは、両手に買い物袋を持ってスーパーを出た。
ついつい、たくさんお菓子を買ってしまったのだ。
「ううん! 新発売のお菓子買えたし、逆にラッキー――」
「あ、あれ!」
私の話を遮って、のぞみが叫んだ。
「何? 何かあっ――」
のぞみはある一点を見つめていた。
「……?」
のぞみの視線の先には――
小椋大樹の言ってたことを少し気にしながらも、クラスの友達と楽しくしゃべっていた。
紅子ちゃんも、話しかけてくることはなかった。
「ばいばーい」
「じゃあねー!」
朱羅達とは帰る方向が違うので、校門で別れる。
後は、家が近いのぞみとしゃべりながら帰っている。
「ねぇ菜々未、ちょっと寄りたいところがあるんだけどいい?」
のぞみが私に聞いた。
「いいよ、どこ?」
「スーパー。ママに買い物頼まれちゃったの」
「そっか」
かくして私とのぞみは帰り道を少し逸れて、近所のスーパーへ歩いた。
このことが、あんな事態を招くなんて……。
「付き合ってくれてありがとう」
私とのぞみは、両手に買い物袋を持ってスーパーを出た。
ついつい、たくさんお菓子を買ってしまったのだ。
「ううん! 新発売のお菓子買えたし、逆にラッキー――」
「あ、あれ!」
私の話を遮って、のぞみが叫んだ。
「何? 何かあっ――」
のぞみはある一点を見つめていた。
「……?」
のぞみの視線の先には――