一人じゃんけん
五節 動揺
結論から言うと……捕まりました。
こいつら足速すぎだろ!
俺だってまぁまぁ速いのに。
「へっ……いきなり走り出しやがって……」
見知らぬ男達に腹殴られて路地裏に――って、これやばくない?
ヤンキー系のドラマみたいじゃね?
「痛ってーな……」
三人の男が俺を囲む。
チャラチャラした若い男ばかりかと思ったら、そうでも無かった。
一人は学生服を着ているから学生だろう。俺よりも若い。
後はよく分からないけど、眼鏡をかけた大学生くらいの奴と、背が大きく迫力のあるマッチョ男。
おそらくマッチョ男が俺の腹を殴ったのだろう。
――って冷静に考えてる場合じやないよな。
「てめえ金出せや」
うわ、カツアゲだ。
俺はマッチョ男を睨む。
「なんやその目はぁ!」
怒鳴られて俺が少し怯んだ隙に、マッチョ男が俺の腹をまた殴った。
先程より威力が強く、俺は体をくの字に曲げて倒れた。
「なんや、弱っちぃの!」
「う……がはっ……」
「財布とれ財布!」
間髪を入れずマッチョ男が俺を蹴り、その間にポケットから財布が抜き取られるのを感じた。
こいつら足速すぎだろ!
俺だってまぁまぁ速いのに。
「へっ……いきなり走り出しやがって……」
見知らぬ男達に腹殴られて路地裏に――って、これやばくない?
ヤンキー系のドラマみたいじゃね?
「痛ってーな……」
三人の男が俺を囲む。
チャラチャラした若い男ばかりかと思ったら、そうでも無かった。
一人は学生服を着ているから学生だろう。俺よりも若い。
後はよく分からないけど、眼鏡をかけた大学生くらいの奴と、背が大きく迫力のあるマッチョ男。
おそらくマッチョ男が俺の腹を殴ったのだろう。
――って冷静に考えてる場合じやないよな。
「てめえ金出せや」
うわ、カツアゲだ。
俺はマッチョ男を睨む。
「なんやその目はぁ!」
怒鳴られて俺が少し怯んだ隙に、マッチョ男が俺の腹をまた殴った。
先程より威力が強く、俺は体をくの字に曲げて倒れた。
「なんや、弱っちぃの!」
「う……がはっ……」
「財布とれ財布!」
間髪を入れずマッチョ男が俺を蹴り、その間にポケットから財布が抜き取られるのを感じた。