「優しいキミが、私は嫌い」



『………どーした?』



ポンッと、頭に優しく置かれたが

私をドキドキさせる。



……優しくなんて、しないで。




もっとキミのことを好きになるから。

もっと離れたくなくなるから。

もっと………、自分が醜くなるから。




(好きだよ、本当……)


だから、こんなに自分が嫌いになるんだ。

だから、こんなに苦しいんだ。

だから……、キミのことをずっと見てしまうんだ。







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