恋は偶然と必然の名のもとに
 「なんかね、その、中学の時の友達、あ、隆(リュウ)っていうんだけど、リュウもやっぱ久しぶりで会うのに二人だけっていうのもアレだって言っててさぁ、男友達連れて来るって言ってて、で、あたしも誰か仲いい友達連れてくことになってるのね?
だけど、一緒に連れてく友達が誰でもイイってわけにもいかないぢゃん?
だーかーらー、無二の親友である夕璃(ユリ)様にお願いしてるのっ!ねっ?お願い!」
 
 頑なに嫌がるわたしにアヤカは尚も必死になり、「夕璃のこと親友だと思ってたのにぃ…。うぅ…」と、見え透いた泣き真似までする始末…。

 そして、こんな催促のような誘いが10日も続いた頃には、頑固だと自負してるわたしですらさすがに断り続けるのが面倒になり、嫌々ながらもアヤカに付き合うことにしたのだった…

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