恋は偶然と必然の名のもとに
 そして2年半もの間、そんな抑圧された高校生活を送るうち、元から人見知りだったわたしは、それがより一層ひどくなり、初対面の人は男女問わず、ましてや同年代の男子となんて(女子校という理由もあったのかもしれないケド…)、全くと言っていい程関わり合いを持たない陰キャラな女子高生になってしまっていた。

 でも、そんなわたしでもアヤカのような、少なからず本音で話せる友達はいたんだけど、そういう自分の”地”を出せるような関係に至るまでには、少なくとも2年以上の付き合いが必要だった。

< 4 / 22 >

この作品をシェア

pagetop