天国から君へ〜大好き〜
✴︎プロローグ✴︎
ずいぶん長いこと、眠っていた気がする。
「んっ......。」
ぼんやりとした意識の中、私はゆっくりと目を開けた。
パチリパチリと、何回かまばたきを繰り返すと、だんだんまわりの状況がつかめてきた。
しかし。
「........ここ、どこ?」
おっかしいなぁ、私、飛行機になんて乗ってたっけ?
そう、思いながら、キョロキョロと辺りを見回す。
ごーかなシャンデリアに、イスの近くに備えつけられた真っ白なおふとん。
座っている座席には、まんべんなくほしくずが散りばめられていた。
......てっゆーか!お母さん達どこ?!
おそるおそる席を立ち上がりながら、小さな声で呼ぶ。
「・・・・・おかーさん?」
「お母様なら、いらっしゃいませんよ?」
ええええええ?!
急に背後から声が聞こえて、キョドりながらうしろを振り返る。
・・・・・・だれ?
そこには、メチャクチャ美人な女の人がたっていて。
わたしは、ただただみつめるしかなかった。