肥山君がかっこよすぎて辛いんですが!!
まず初めは私たちからだった。




「よし!勝つぞ!」




チームみんなで円になる。




「「「「おー!!!!」」」」




それから審判の合図で私たちの試合は始まった。




運動音痴な私はボールを取るよりもみんなについていくことだけにひとり必死になっていた。




みんな早すぎるよ!




あっちに行ってはこっちに行き。




私一人もう、浮いていた。




ピー!!




「わっ、」




試合開始1分で雅ちゃんが決めた。




なんのこっちゃあー!




「未苑!」




私はボールをチームの人からパスされる。




「えっ、え!」




どどど、どーしよ!!




え、てかどっちに行けばいいんだっけ!




私があやふさしとると上から




「未苑そのまま走れっ!」




と、誰かが叫んだ。




上を見ると日高君と肥山君がいた。




なっ!!てか見てたの!?




「未苑いいから!!」




日高君はそう言う。




とにかく私は日高君の言う通りそのまままっすぐ走った。




私以外のチームな人が私からボールを取らないように頑張ってる。




私も頑張らないと!!




ゴールはすぐ目の前だった。




「未苑!!」




次の瞬間、私の耳にははっきりと聞こえました。




いける。




そう思った時に私はシュートした。




ピー!!




「は、入った…?」




奇跡だと思った。




「「「「未苑ー!!!!」」」」




私はチームみんなに囲まれる。




「やったね!未苑!」




「雅ちゃん!!私、入ったよ!!」





はじめてで、嬉しくて




私はその瞬間からバスケというスポーツが好きになった。




肥山君、私には肥山君の声がはっきりと聞こえたよ。




初めて名前で呼んでくれた。




嬉しすぎて涙ででそうなんですがっ!!




私は上を見る。




たくさんの人が応援してる中、そこだけ輝いて見える。




笑ってくれてる肥山君。




やっぱり私は肥山君が大好き!




私は口ぱくで肥山君に向かって好きと言った。




肥山君はその言葉を捉えたみたいだけど表情はなんにも変わるけとなく笑っていたんだぁ。




「肥山君!私入ったよ!!」




肥山君は私にちょうど聞こえるくらいに




「見てたよ」




と、言った。





不思議なんだ。




肥山君の一回一回の言葉で私の心が満たされることが。




好き過ぎてたまんな…




「未苑、危ない!!」




「未苑!!」




へ?




バン!!!




あぁ、私がシュート入って早く次に集中しなくて浮かれてたから




遠くからパスされたなんて気づかなかったや…




私はそのまま意識を失った。






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