肥山君がかっこよすぎて辛いんですが!!
肥山君は立派なんです!
あれから3日がたった。




今日肥山君と一度もお話してないや…




私の1日はマイナスイオン。




「雅ちゃんばいばーい!」




「じゃあね」




雅ちゃんは私を心配してくれてる。




何も言わなくたって気づいてるんだ。




ごめんね、ちゃんと話すから。




私はそんな気持ちを込めて教室を出た。




みんなあっという間に部活に行っては帰宅して




ほんの数分で人は居なくなる。




肥山君も帰っちゃったね…。




するとその時



私の前に現れたのは3人の男子。




「あの、なんですか?」



すると何も言わずに私の腕を掴む1人の男子。




「なっ!ちょっと離して!!」




私の抵抗など効かずそのまま運ばれてしまった。




教室に入れられる。




なんでまた教室よ。




すると男は私を床におろす。




私は少し後ろに倒れるように座り、ひとりの男が私の上をまたごす。




「君が花木未苑ちゃん?あの肥山彼方の事が大好きだって有名な」




「だったらなんですか!」




「随分可愛いね」




そう言って私の髪の毛を触る。




「や、やめて!」




「そんなに拒否らなくてもいいじゃん?」




そう言うと男は私を押し倒した。




何と言うことだ。




もっと早く帰ってれば。




「まあいい。まだ時間はある」




ほかのふたりは上から私を眺める。




男は私の胸を制服の上から触ってきた。




「やっ!やだ!」




「意外とでけー」




「なっ!やめっ、」




私は男にキスをされならがら制服のボタンを外される。




「ふっ、やめっ、いやあ、!」




喋ろうと思えば直ぐに口を塞がれる。




初めてのキスだった。




なんで…




ひっ、助けてよ…肥山君…




肥山君じゃなきゃ私…やだよ…




やだ…助け…




「なにしてんだよ!!」




「「「!!?」」」




「未苑から離れろ!!」




誰だろ。




この声…




肥山君じゃない…




気づけば私を押し倒していた男はもう視界からいなくなってた。




ゆっくりと起き上がる。




3人倒れかけた男子。




「未苑!」




「…ひ、日高君…!」




3人の男子は逃げて行った。




「大丈夫かよ…」




日高君が私に近づく。




暗くてよく顔が見えなかった。




「ふぇっ、ふっ、」




けど、怖かった。




「ごめんな…」




日高君はそう言って私を抱く。




「ひっ!日高く…」




「気づいてやれなくてごめん。ここを通ったのも、たまたまなんだ…」




なんで日高君が謝るの?




私を助けてくれたのに。




日高君は本当に悲しそうだった。




私も抵抗できなくて、




ただ日高君の腕の中にいることしかできなかった。




「日高君?」




次の瞬間、日高君の力がこもった気がした。




「俺さ…」




掠れた声でそう、日高君が言った。




「未苑の事が好きだった」




「え?」




ひ、日高君が?




「いや、正確に言えば好きだ」




私は何も言えなかった。




告白されたのは初めてで。




私は自分の好きな肥山君のことしか見えてなかったから…。




周りなんか見えてなかった。




「男子の中ではお前が話題になっててさ。お前の話してるの、俺ムカついて」




「…」




「だから彼方か雅のところにしかいなかったんだ」




「…そう、なの?」




「だけどお前彼方の事めっちゃ好きだし、俺ずっと嫉妬してたんだけど」





「…日高君…」





「ま、返事聞かなくたって未苑の答えは分かるけど」





「…」




日高君は私を離す。




「行くんだろ?」




きっとそれは、肥山君の所にってことだよね。





「私は…、自分が信じられないほど肥山君が好きで…肥山君のひとこと一言にいちいち反応しちゃって、感情が揺れて…肥山君を好きになって、初めて人の気持を考えるようになったの…全部全部、肥山君を追いかけるたんびに一つずつ知っていって…これ以上ないってくらい、肥山君が好きです、っ大好きなんです…だからごめんなさい…」




「なんかムカつく」




「へ?」




「…それ、アイツに言ってあげたら?」




「…」




「喜ぶんじゃね?」




日高君はそう言って立ち上がる。




「そうかな」




「さあな?」




日高君はドアに手をかける。




あ!そうだ!




「日高君!」




「…なに?」




「あの!助けてくれて、ありがとうっ!」




「…っ///ざけんなっ」




「えへっ?」




「ま、頑張れば?応援なんかしないけど」





「またまたあー」





「早く俺のとこ来いよ?」




そう言った日高君は意地悪そうに笑って教室を出て行った。




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