Flowers gift
一章 opening
僕は山奥の広い館に住んでいる。
華が美しく咲き乱れ、鳥達がさえずっている。
僕は昔、悪い事をしてここに閉じ込められたんだ。
入ってくることは可能だけど、自分から出ることは出来ない。
でもここは気に入っている。本がたくさんあって、育ててきたハーブでつくるお茶はおいしい
それに一人じゃないから………。
「キュラス様~!木苺こんなになってましたよ!」
かごを抱えてやってくる小さな影。
テディベアのリアトリスだ。
リアトリスは元々人間が森の中に捨てていったものだったが、僕が魔法を使って動けるようにしたのだ。
「こんなにいっぱい!大変だったろう?」
「いえ!キュラス様のためですから!」