Flowers gift
「リアトリス!包帯と布とお湯用意して!」
「キュラス様!?その方は!?」
「そこの畑の中で倒れてたんだよ!熱があるし、怪我も酷い!手当てしないと!」
僕は優しく少女をベッドに下ろした。
「少し苦しいかもしれないけど、我慢してね。」
そして魔法の印を解き始めた。
かなり強力な印である事を確かめてから、僕は呪文を唱えた。
「汝を縛るもの、風に宿りて、主の所に戻りたまえ。」
しかし、少女が苦しそうにするだけでなかなか印は取れなかった。
簡単な魔法では解けないみたいだ。
「ごめんね。」
僕は少女に一言謝ってから高度な魔法を使うことにした。