君の全てを誰よりも愛そう



俺の腕の中で安心してる・・かわいい・・。


って、何俺。


父性でも芽生えた感じか。


でもま、やっと安心できたみたいだし。


ちっとやりづらいけど、このまま仕事すっか。



「コウ~」



事務所の扉が開き入ってきたのは仁さんだった。




「どうしたんですか?」


「そりゃ、こっちのセリフな気もするけどな」



ははは・・。


まぁ、中二の女の子だっこしたまま寝てる俺がどうしたんですかって感じか。



「まかない作ってもらおーかと思ったんだが、俺が作るわ。なんかその子気になるしな・・傍にいてやれよ」


「ありがとうございます・・」



仁さんも、やっぱりなんか気になるところがあるんだろうか。


うーん。


まぁ今日会った俺がしてやれることもないからな。


ただ、何かに怯えているらしいこの子をそのままにしておくのも気が引ける。









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