君の全てを誰よりも愛そう



今日も大学の講義が終わってから


広告代理店の雑用のバイトをして、


今からは叔父の経営する深夜営業のカフェでバイトだ。




「仁さん、おはよーございます!」

「おお、コウ。今日もよろしくな?」



この人は俺の母親の弟の仁叔父さん。


現在35歳で嫁さん募集中らしい。


仁さんは昼間はデザイン会社の社長をしてる。


そんでこのカフェは仁さんの趣味でやっているようなもの。


高校のときは夕方の仕込みから働いて、20歳になってから深夜帯で働き始めた。


深夜営業のカフェなんて珍しいよな?


深夜帯までバイトしたい俺的にはありがたいけど。


21時からの営業だけあってお客さんもそんなに多いわけではないんだけど、常連さんが何人かいる。


あったかいオレンジ色の光で照らされた店内。


木のあったかみを重要視したつくりになっているここはかなり落ち着くから俺的にもお気に入り。


仁さんセンスいいよなぁ。


深夜営業だけど、チャラついた客はあんまりこなくて仕事帰りのサラリーマンとか。


もう子供が巣立っていった夫婦とか。


お客さんも落ち着いた人たちが多くて、働きやすい。









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